複数受注一括売上

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↑【複数受注一括売上の画面遷移】:同時発注・同時仕入の流れから各伝票に行追加した場合の受注no引当て処理の説明

本日、20年程前から弊社のシステム使用してもらっているユーザへ新システムを納品した。
Win2008 Server + Terminal Service + VistaのOSでは3代目、熊本・大阪本社間データ転送していたが、初めてインターネットVPNでサーバにデータ一元管理するようになった。

手帳カバー等をOEM製造販売する会社だが、縫製・布の貼り合わせ・ビニールの高周波加工に強みを持つ。
パーソナルユースの商品だが店頭購入客ねらいでBtoBの商売をしている。
昔はラジオのカバーケース等立体的な縫製作業が多かったが、最近は文具関連の多品種少量生産が殆どらしい。
中国に生産委託が増え、縫製工場は少なくなっている。 この会社も多ロット・長納期は中国工場で製造するがそれ以外は熊本工場で製造している。
名刺ケースやネックストラップ等、色違いが何種類もあり、新商品の発生頻度多く商品点数は増える一方である。

システム的には受発注・売上・仕入・在庫+市販会計連動の販売管理業務だが、受注データから構成部品マスター通して材料部品の所要量計算表出力が、少し生産管理をプラスしたシステムとなっている。
ただ、一般の販売管理パッケージに無い機能として複数受注一括売上ができなくてはいけない。
すなわちN件の受注伝票をひとつの売上伝票にまとめて納品書発行するのである。
複数受注No.の組み合せの出庫指示だけでなく、受注No.の中の明細行の特定商品をまとめて売上計上もある。

受注:売上=1:1(リレー売上)や1:N(分納売上)は通常の販売管理ソフトは可能だが、N:1となると売上明細行に受注noを指定できるようにしなければいけない。
新しくVB.netで開発した「ふくろう販売」は、この複数受注一括売上を標準で実装できるように開発した。
ただ、この機能が要る顧客は少ないので伝票機能で導入時に使用するかどうか設定できるようにし、使用しない場合は明細行の受注no項目を非表示にしている。
受注・売上だけでなく発注・仕入の関係も同様である。

運用のサンプル画面はこのようになる。

商品を右から左に販売する形態では不要な機能だが、製造業で1受注伝票に複数の明細納期があったり、製造中に同一得意先から複数の受注があったり、製造の都合で早くまたは遅くできた場合は他の当日納品物といっしょに納品したりするようなユーザの場合、複数受注一括売上が発生する場合もある。
このユーザのように益々多品種少量生産の受注が多くなると必要機能である。
まとめて納品で運送費も安く、伝票毎税の納品書もすっきりする。
しかし、開発者泣かせの仕様だったようである(-_-;)。

 

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