最終売上単価等、売上単価計算

某会計事務所のIT担当者から「顧問先に弥生販売を勧めようとして弥生のHPみてTELした。
現在のシステムは得意先別商品の最終売上単価が常に表示されるので、この機能は捨てがたい。 弥生販売でも可能か」というような質問である。
弥生販売では、単価履歴から最新の売上単価を選択することで最終売上単価を設定できる。
弥生販売のサンプル画面はこのようになる。
OBCの商奉行も同様に、F7(単価情報)キーを押すと伝票上の得意先とその行で使用している商品の組合せで過去に登録した売上伝票の内、最新の日付10回分の単価を表示、選択できる。
PCAの商魂も単価で[Ctrl+R]押すと過去5回の入力順履歴が見れる。
単価履歴から選択する場合、直前の単価だけでなくその前の単価履歴情報もわかるので、それなりのメリットはある。
PCA商魂の場合は、売上単価には売上日に関係なく直前入力の単価が初期表示される。 すなわち最終単価でなく最新単価となる。

5端末のLANで一部ハード込、マスターデータ変換・指導料の予算100万円以内ということで、弥生販売5ユーザなら可能ではないかと回答した。
参考迄に商蔵奉行ならソフトだけで183万、商魂商管なら148万(いずれも税抜、withSQL 5cl)である。
しかし、現在の販売管理パッケージは、メーカがつぶれたが、使い慣れた得意先別商品別最終売上単価を採用したいので、
弥生販売のようにワン・クッション入るのはNGらしい。

VB.NETで新しく開発した販売管理パッケージ「ふくろう販売」は、得意先商品別最終売上単価自動表示だけでなく、さらにきめ細かい最終売上単価を設定できる。
すなわち、得意先商品別の売上数量に応じた最終売上単価を設定できる。
さらに得意先の納入先によって商品別売上数量に応じた最終売上単価を優先させることも可能である。
ふくろう販売のサンプル画面はこのようになる。

売上単価の初期表示優先度は、
①得意先納入先商品数量別単価→②得意先商品数量別単価→③得意先商品別単価→④得意先選択単価種類による商品単価→⑤手入力となる。
最終売上単価を採用している場合には、上記の順で直前の売上日の単価が自動表示される。
すなわち、①が登録されていない場合は②から、①②が登録されていなかったり数量別単価を採用しない設定なら③から初期表示される。
さらに①②③がない場合は、④が採用される。
ただし、受注データからリレー売上した場合は、全て受注単価が引き継がれる。

今回のケースは、ここまでの機能は不要だし、カスタマイズもなく、予算も厳しいというので、多少の不便はあっても勧めようとしている弥生販売でOKかと思うが、得意先別商品の最終単価自動表示に強くこだわっているらしい。
業務ソフトは機能・価格面だけでなく使い慣れたソフトというアドバンテージも大きな要素である。

 

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