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2010年01月15日(金)11時31分

回収状況一覧表

今回は回収管理の最後、回収実績管理について記述する。

売掛金が約束通り支払期日に返済されず、未入金のままで残っているものを、滞留債権と言う。
この滞留債権をほおっておくと不良債権につながり、最悪の場合、相手企業が倒産して、回収不能、仮に入金してもほんのわずかの配当しか受け取れなかったりすることになる。
売掛金の残高履歴をみて滞留債権につながるものはないか、約束期日に入金しているか、支払い延期されたものはないか等チェックしていくことが大切である。

通常企業は一定の締切日に請求書発行して回収予定日に振込・手形等で入金を確認し、売掛金の消し込みを行なう。
そこで当月回収予定と回収実績を比較して未回収額があれば調査して督促できるものは督促して早期回収を図る。
一部入金ならどの売上伝票が未入金なのか調査して原因究明する。

請求締切から入金までタイムラグがあるので、その間も売上計上して債権は増加している。
月別回収予定でどれぐらい先行債権があるか把握できる。

入金遅れが頻繁なら現場の状況確認も必要になる。
長期なら場合によっては受注ストップも考慮しなければいけない。
月別滞留額でどれぐらいの遅れになっているか確認できる。

販売管理システム「ふくろう販売」では回収状況一覧表が標準で実装されている。

下記をクリックするとサンプル画面に切り替わる。
販売管理パッケージ「ふくろう販売」の回収状況一覧表の仕組み。

2010年01月08日(金)17時58分

個別入金消込、個別支払消込

前回は入金処理の特別なケースである「相殺」の場合を記述、今回は入金伝票からさらに伝票単位あるいは明細単位で売上伝票を入金消し込みする「個別入金消込」について説明する。
通常請求回収業務では、20日とか末日に1ケ月分の売上伝票を締め切り、請求書を発行して得意先との約束した回収予定日に入金がある。
厳しい経済状況の中では、回収管理をきめ細かくしないといざという時にはリスクが大きくなる。
請求金額どおりに入金されていたら問題ないが、少なかったらどの売上伝票が未入金か、どの売上伝票のどの商品が未入金なのか調べなくてはいけない。
まだ請求すべきではなかったか、返品されていたものか、単なるミスか担当者または得意先に問い合わせるにも特定できた方がよい。
多い場合は前受金かもしれないので、翌月以降請求分で対応付けする。
個別入金消込とは、得意先毎の入金額を売上伝票(明細)毎に入金消し込みをして一致させる作業である。
販売管理パッケージの「ふくろう販売」では、個別入金消込や個別支払消込を標準実装、かつ、運用設定でするかしないか選択できる。
入金消し込みを伝票単位・明細単位だけでなく、明細の分割消し込みも可能である。
入金額>消込額の場合は繰越未消込額となり、入金額<消込額の場合は△繰越未消込額として次回個別入金消込時の未消込残高に表示される。
また、売掛台帳で未入金/一部入金/全額入金を抜粋して売上伝票を出力することができる。
入金リストで未消込一覧画面から入金伝票・個別入金消込画面を確認することも可能である。

下記をクリックするとサンプル画面に切り替わる。
販売管理パッケージ「ふくろう販売」の個別入金消込の仕組み。

市販の販売管理ソフトで個別入金消込は伝票単位までが殆どである。

弥生販売10 ネットワーク版の回収消込は売上伝票単位で、明細単位で消し込む場合は得意先元帳でチェックする。 
明細分割消込はできないが、操作はシンプルで中小零細企業にとって使い勝手はよい。

「弥生販売ネットワーク」の個別入金消込の仕組み。

最近発売されたOBCの「商奉行i」も回収消込機能は充実したが、売上伝票単位で明細や明細分割消込までするなら、
入金(支払)消込オプション[LanPack各90万円、スタンドアロン各30万円]が必要である。

OBC「商奉行i」の個別入金消込の仕組み。

2010年01月05日(火)12時15分

相殺入金および相殺支払

前回は回収予定表について説明、今回は相殺入金/支払について説明する。
相殺(そうさい)とは、相手に対して同種の債権をもっている場合に、双方の債務を対当額だけ消滅させることをいう。
取引先A社に対して得意先にも仕入先にもなるという関係の場合に起こる。
例えば
(1) A社に100万円の売掛金があり、かつ、60万円の買掛金がある場合、60万円を相殺して40万円の振込入金してもらうという例の仕訳は、
 [振込料先方負担]
  買掛金   600,000 / 売掛金 1,000,000
  当座預金  400,000 /
 [振込料当方負担]
  買掛金   600,000 / 売掛金 1,000,000
  当座預金  399,580 /
  支払手数料   420 /
となる。
(2) 売掛金と買掛金の金額が逆の場合は、
 [振込料先方負担]
  買掛金   1,000,000 / 売掛金  600,000
  _____________________________ / 当座預金 400,000 
 [振込料当方負担]
  買掛金   1,000,000 / 売掛金  600,000
  _____________________________ / 当座預金 400,000 
  支払手数料   420  / 当座預金  420 
となる。

相殺の場合、販売管理システム上は売掛金と買掛金の両方の消し込みをしなければいけない。
すなわち、入金入力と支払入力をしなければいけないが、入力忘れや間違いが生じないように片方の入力で済めばベストである。
上記(1)の場合は、入金入力で相殺600,000、振込400,000(または振込399,580、振込料420)と入力したら、
支払入力で相殺600,000が省略あるいは自動で画面開いて確認後更新できたらよい。
上記(2)の場合は、支払入力で相殺600,000、振込400,000(当方負担の振込料は会計で入力)と入力したら、
入金入力で相殺600,000が省略あるいは自動で画面開いて確認後更新できたらよい。

会計と連動している場合注意しなくてはいけないのが、二重仕訳の問題である。
販売管理では売掛金と買掛金の消し込みのため入金データと支払データを生成させるが、入金相殺と支払相殺が仕訳データとして流れると買掛金/売掛金がだぶってしまう。
販売管理ソフトの「ふくろう販売」では、伝区マスターで支払相殺を自動仕訳なしに設定しておくことで、二重計上防止になる。

仕訳科目設定→得意先・仕入先登録→相殺入力→個別入金・支払消込→売掛・買掛台帳→勘定奉行i仕訳連動の一連の流れをまとめてみた。
上記(2)のケースだが、(1)も入金入力が先行するだけで同じような処理になる。

下記をクリックするとサンプル画面に切り替わる。(得意先名と仕入先名を同じ名称にすると紛らわしいので敢えて変えた)
販売管理パッケージ「ふくろう販売」の入金及び支払相殺入力の仕組み。

市販ソフトで同時相殺の機能はないが、相殺伝票の二重転記は考慮している。
弥生販売では、買掛金/売掛金の仕訳でなく、売上値引高/売掛金と買掛金/仕入値引高で処理している。
商蔵奉行iでは買掛金/売掛金で転記されるが、ふくろう販売と同様に支払相殺は仕訳対象としないように初期設定されている。

参考までに、弥生販売→弥生会計のサンプル画面と商蔵奉行i→勘定奉行iのサンプル画面も掲載した。

「弥生販売」の入金及び支払相殺入力の仕組み。

「商蔵奉行i」の入金及び支払相殺入力の仕組み。

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