無料税務相談2008年

今年も3回の内2回目の無料税務相談をS市役所で開催、当日幹事で朝礼一言挨拶のため事前に税務職員に聞いて、140~50人/日来るが、この時期は年金や中途退職者・医療費控除の還付が多い事を伝えて9時半スタート。
本日17人の相談者の内、最も印象的だったのは41歳の独身女性。

関西出身の彼女はテレビ広告で有名なA社勤務の営業ウーマン。
MAX2年の約束で横浜転勤なった直後、通勤電車の棚から荷物が落ちて頚椎損傷。
その時はどうって事ない思って相手の素性も聞かなかったので損害賠償でなく事故扱い。
その後、車にも乗れず、頭痛もし時々休むようにもなったが、直属の上司は1番にならないと気がすまないタイプでじわじわ責められるようになりパワーハラ受けて、ウツから自殺未遂。
その後、その上司は同僚を殴った事件が原因で地方に飛ばされてざまぁみろと思ったが、子供がかわいそうと相手を思いやる気持ちもある。
しかし、質問の受答えや計算、自分で書くとこをみているととてもキャリア・ウーマンとは思えないリタイヤ者みたいに自分でも認めるミスが多い。
昨年7月から休職扱いで関西の実家に帰り、労災保険30万円/月もらっているという。 非課税のこの収入は会社を辞めなかったら来年春まであるらしい。

医療費控除の内容みてみると頚椎損傷よりもウツの治療の方が多い。 税務相談だけでよいが、ついつい聞き役しているうちにカウンセラー的になり、環境変えて早くリスタートした方がいいのではないかとアドバイスするが、腫れ物触るような親のいる環境と辞めなければ毎月30万円入ってくる経済性で踏ん切りつきにくい状況のようである。
だいぶ精神的にもよくなったがある程度刺激ある中でリハビリしなくてはいけないと、自分でもわかってながらズルズルと家に篭って徐々に自立難しくしているように思えてきた。

申告書控え完成し清書を隣の席でしてもらって、次の熟年女性呼んで税務相談対応中に、清書できあがったので確認して「はい、これで完了、自立しなさいよ」と送り出したら、その熟年女性は事情知らないが、「やさしいわね」と言った。

還付金よりも、この無料税務相談に来た事によって彼女が充実した人生を送れるきっかけになれば、国にとっても価値ある無料税務相談となるだろう。

 

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