電子申告① 依頼人代表者の電子署名省略

◆電子署名の省略
◇昨日までは、個人や法人代表者が申告する場合はetaxソフトをインストールして住基カードで電子署名しなければいけない。
実務では、以下の手続きで電子申告していた。
(1) 会計事務所のノートPCに関与先別利用者フォルダ作成
(2) その利用者フォルダにて申告書作成
(3) 関与先に持参して社長に電子署名してもらう
(4) 税理士電子署名
(5) 会計事務所から税務署に送信
◇これが本日(平成19年1月4日)以降、税理士電子署名だけでよくなる。
すなわち、上記(3)が不要になる。
手間が省けたというより、依頼者に住基カードの取得や電子署名できるようになるまでの準備が大変でハードルが高かった。
電子申告普及と税理士の職域メリットに貢献できる改正である。

◆昨年、住基カードで苦労した点をまとめたみた。
◇住基カード取得までの煩わしさ
1. 申請は市役所に所定の用紙郵送で可、住基カードもらう時は本人受取にいかなくてはいけない。
2. 住基カードは10年の有効期間だが、公的個人認証は3年毎に更新しなければいけない。
3. 参考までに宝塚市は人口20万人中、住基カード取得者は1500人、その内公的個人認証保持者は10%未満(0.075% 2006/7/6)
◇住基カードが使用できるようになるまでのハードル
1. 住基カードがICカードリーダで読めない
→税理士会から送ってきた「サクサ㈱のHR330C」リーダライタは日税連のカードしか読めない
2. ICカードリーダ接続設定がややこしい
→マイコンピュータで右クリック-[管理]-[サービスとアプリケーション]-[サービス]でSmartCardを選択し、
[プロパティ]-[全般]のスタートアップの種類で「手動」を「自動」にして、サービスの状態を「開始」にして「適用」「OK」
次に、[スタート]-[すべてのプログラム]-[公的個人認証サービス 利用者クライアントソフト]-[公的個人認証ユーティリティ]
ICカードリーダライタ設定をクリックしてICカードリーダライタ名称に名前がでてきたらOK
3. e-taxの利用者情報登録がややこしい
電子証明書登録で税務署選択して次へ、「ICカードを利用」、「公的個人認証サービス」、「パスワード」を順次入力。
パスワード入力ミスで「パスワードの確認に失敗しました」を何回か繰り返す。
公的個人認証サービスのパスワード入力を5回以上失敗するとICカードがロックし、以降パスワードを受け付けなくなる。
→市役所の窓口で、ロック解除の手続を行う。
◇A法人の電子証明認証登録を日税連のICカードでしたことによる、電子証明登録されてない場合に出るエラー
(HUBH015E:電子証明書が未登録、又は登録された電子証明書と一致しません)になる。
1. 電子申告の署名を住基カードでしたため不一致エラーが出た。
2. 申告を日税連のICカードで電子署名したらうまく送信できた。
3. 利用者情報登録の電子証明書更新で変更しようとするが、A法人代表が本人であることを伝えキャンセルする。
4. 税務署から変更してくれと要請ある場合は変更してくださいと、日税連の規約か何かで法人の代表兼務不可とか。
5. ICカード発行キット(日税連)ソフトは日税連認証専用のもので住基カードから公的認証はできないが、日税連ならOK。
6. 公的認証サービスソフトとICカード発行キットは相性悪くバッティングする場合あり、公的認証をアンインストールすすめる。
7. 今回のケースは初めてでいい勉強になりました。(2006/7/25 10:00~10:45 国税局 Hさん)

 

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