販売管理システムとネットワーク

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↑【システム構成_詳細資料.pdf】:ネットワーク・アプリケーション構成やターミナルサービス等の説明

販売管理システムをリプレース前に、2拠点で30~40台のPCを効率よいネットワーク化の相談にのって欲しいという顧客要望があった。
WANで基幹業務システムを構築するには、ネットワーク・インフラも重要である。
今回は、中小企業が業務システムをWANで導入する場合の拠点間通信について述べる。

一昔前の専用線から比べたらフレッツ光は月額5~6千円固定と安価に使用できるようになり、中小企業のWAN導入も急増している。
中小企業の拠点間通信でまずお薦めはIP-VPN、次にインターネットVPNである。
インターネットVPNは、IP-VPNのように閉域網の接続を必要としないため、通信コストを最小限に抑えられるが、品質や信頼性において劣る。
通信事業者が独自に構築した閉域IP網を介して構築されるIP-VPNは、インターネットを介さないので、通信品質を向上させるが高価である。

IP-VPNもどきの、NTT Communicationsの「Group-VPN」は、光やADSLの経済的なブロードバンド回線でクローズドIPネットワークに直接接続でインターネットを経由しないセキュアな拠点間通信を一拠点2万円程/月で実現できる。

インターネットVPN例の、GMOの「どこでもLAN」は、VPNソフトを購入し、サーバと端末PCにセットアップするとフレッツ光等のブロバイダー料金+下記月額料金で拠点間通信が可能である。
[ 5アカウント:3,000円、10アカウント:3,800円、20アカウント:4,800円 ]

販売管理システム「ふくろう販売」のWAN構成で同時アクセスする場合、ターミナルサービスを薦めている。
ターミナルサービスとは、複数クライアントが同時に一台のサーバに接続し、リモート接続可能とするMicrosoftのソフトウェアである。
Windows2008サーバーからは「TSゲートウェイ」という役割が追加され、機能やセキュリティが強化された。
前述したVPN通信ソフトと同等の機能がOS導入だけで可能となる。
しかし、インターネットVPNは切断されることがたまにあり、TSゲートウェイVPNと、市販のVPNソフトを障害時待機用に並行使用することを推薦している。

拠点間通信の信頼性とコストのどちらを重要視するかによって、選択肢が分かれるが、お客様の状況等をヒヤリングして、専門業者と相談しながら最適なネットワーク構築を提案することになった。
砂上の楼閣にならず、バランス良いシステム構成目指して・・

 

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