入金時、支払時の売上、仕入伝票個別消込との差額自動処理

販売活動において、通常は請求金額と入金額が一致するが、若干入金額が少ない場合もある。
請求対象期間内の未入金の売上伝票は、何か問題あるのか担当者に確認をしなければいけない。
個別入金消込で売上伝票単位の消込をする事により、どの売上伝票が未入金か判明する。
又、振込料が先方負担の条件だが差し引いて入金されたり、端数を切って入金されたりする場合等、
実質値引きとして売掛残を残さず、事務処理負担を考えると雑損失として処理したいという要望もある。
とはいっても無条件に雑損失処理すると売掛残として再請求しなくてはいけないものまで見過ごしてしまうので、
許容範囲を運用設定で登録できるようにしなくてはいけない。

例をあげると、
振込料先方負担の場合で、請求対象売上伝票合計=210,052円、入金額=210,000円の場合。

売上伝票と入金・個別入金消込の相関図

これを、鋼材業向け販売管理パッケージ・システムの「ふくろう鋼材」で確認してみる。

請求金額と入金額の差額を雑損失や雑収入で自動処理の画面遷移はこちら。

支払の場合も同様である。
まず、振込料先方負担の場合で、支払対象仕入伝票合計金額 > 支払金額の場合を例示してみよう。
仕入伝票合計金額=150,045円で支払金額=150,000円の場合、
買掛金 150,045 / 当座預金 150,000
雑収入     45 となる。

仕入伝票合計金額 > 支払金額の差額を雑収入で自動処理の画面遷移はこちら。

次に、振込料当方負担の場合で、支払対象仕入伝票合計金額 < 支払金額の場合を例示してみる。
仕入伝票合計金額=150,045円で支払金額=151,000円の場合、
買掛金 150,045 / 当座預金 151,000
雑損失    55
支払手数料 630 / 当座預金    630 となる。

仕入伝票合計金額 < 支払金額の差額を雑損失で自動処理の画面遷移はこちら。

この場合、当方負担の振込料に注意すると、買掛金を通さずに直接当座預金から支払している。
以前は、次のような仕訳で対応していた。
買掛金 151,630 / 当座預金 151,630
支払手数料  630 / 買掛金   630

次回のFBデータ作成で詳しく説明するが、
実際に仕入先に振り込むのは151,000円だから、1行目の仕訳の当座預金 151,000で振込依頼データを作成するためである。

参考までに、入金の振込料当方負担の場合は、
当座預金 209,370 /売掛金 210,000
支払手数料   630            となり、特に問題ない。

 

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