ロットナンバー別在庫管理

食品や医薬品の卸売業では、商品別の在庫管理だけでなく、商品の仕入/製造単位別に在庫管理する必要がある。
安全性の面からもし不良品が発生した場合、生産・流通・加工を経て消費者に渡るまでのプロセスを追跡できるようにしなければならない[トレーサビリティ]。
また、同一商品でも発生順連番付与することにより、先入先出で出荷したり、賞味期限チェックしたりして鮮度管理もできる。
さらに、同一商品でもロットno毎に微妙な違いが発生する場合に、ロット別で在庫を把握していれば、指定ロットの在庫引落ができる。
カスタマイズ可能な販売管理システムの「ふくろう販売」で、某食品会社向けにロットno別管理機能を追加した。

下記の入出荷履歴の①の場合、
4/3の出荷は、4/1のロット分10匹と4/2のロット分8匹の内5匹の出荷と2行で売上計上する。
売上原価は、10匹×(4/1仕入単価の)1,500円=15,000円と、5匹×(4/2仕入単価の)1,800円=9,000円がそれぞれ計上される。

②の場合は、システム内部的には2件の出荷となりロット連番別の管理となるが、売上データとしては1行で計上する。
売上原価は、15,000円と9,000円の合計、24,000円となる。
活オマール海老を売上単価=3,000円で販売した場合①②とも15匹×3,000円=45,000円の売上金額、45,000円-24,000円=21,000円の粗利金額となる。

③の場合は、残った活オマール海老を冷凍オマール海老として商品振替する場合で、商品コードだけでなくロットnoも振り替える。
冷凍オマール海老を売上単価=1,000円で販売した場合、3匹×1,000円=3,000円の売上金額、3,000円-5,400円=△2,400円の粗利金額となる。

入出荷履歴

以上の流れを「ふくろう販売」の実際の画面でみてみるとわかりやすい。
上記の入出荷履歴①及び③の画面遷移はこちら。

 

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