受注残も含めた与信限度管理

与信限度管理について、2010年5月7日のブログにも記載したが、この時は売掛債権が与信限度額内かどうかのチェックをするという内容であった。
カスタマイズ可能な販売管理システムの「ふくろう販売」は、今回さらに精度を上げて、未だ売掛債権にはなっていない受注残金額も含めて与信限度内かどうかをチェックする事もできるようにバージョンアップした。
すなわち、純売掛債権+受注残金額=営業債権として、見積や受注時点で営業債権との比較で、よりシビアな与信限度チェックできるようになった。

例えば、
10/25時点の与信限度額が1,100,000円で、売掛債権が945,000円の場合、与信枠残は1,100,000-945,000=155,000円(a)。
10/26に94,500円の翌月納期の受注があった場合は、与信枠残155,000円-94,500円=60,500円(b)あるから更新可能。
さらに10/28に151,200円の見積依頼があった場合、先の受注がまだ売上計上されていないので売掛債権は945,000円のまま、すなわち与信枠残(a)155,000円-151,200円=3,800円で与信限度チェックに引っかからなくなっていたのを、与信枠残(b)-151,200円=△90,700円で与信限度チェックに引っかける事ができるようになった。

与信管理を厳しくしている会社はこのような仕組みも必要だが、少額の与信オーバでも見積や受注できないのは苦労して取ってきた営業担当者にしたら納得できない。
そこで与信管理者に状況説明し、与信限度臨時枠を増やすか、与信限度チェックでエラーとせずに一時的に警告とするかして許可する場合も運用設定変更で可能である。

また、従来どうり受注残を考慮しないで売掛債権のみで与信限度チェックも選択可能である。

与信限度管理の準備画面は以下のようなものである。

実際の画面遷移サンプルをみて確認する前に、処理の一覧を下記に記載する。

上記の与信管理の画面遷移はこちら。

得意先からみて見積もらい発注したら、その後で与信限度オーバで納品できませんというわけにはいかないので、見積段階で受注残も含めて与信限度チェックしないと後の祭りとなる。

 

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