与信限度管理

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↑【098-1 与信限度管理】:売上・仕入・手形データによる与信限度管理の推移具体例とシミュレーション

信用取引においては回収不能額、すなわち貸倒れのリスクは逃れられない。
得意先別に売掛債券(売掛金残+受取手形残)の回収を確実にし、かつ、信用限度額を設定して受注(売上)時に与信限度内かどうかのチェックをしていく事は経営管理システムとして重要である。

販売管理システム「ふくろう販売」では日々のデータの伝票日付と与信限度設定日により動的な与信管理を標準で実装した。

まず得意先の与信限度額を設定して登録するのだが、常備枠と臨時枠それぞれに終了年月日と与信限度額を登録する。

売上入力都度即時更新で、売掛金増となり与信限度チェックをする。
また、手形入金の場合は手形期日迄は未落手形として売掛金は減少するが受取手形債権が増えて売掛債権は変わらない。
さらに同じ得意先で仕入もしている場合、すなわち相殺関係にある取引先の場合は、買掛債務(買掛金残+支払手形残)を売掛債権から控除した純売掛債権で与信限度チェックをしなければいけない。

また、親子関係にある取引先の場合は集計して管理する。
例えば、各支店別に売上計上するが本社で一括入金の場合、各支店の得意先または本社得意先で受注(売上)入力時に親子グループ合計で与信限度オーバしてないかチェックする必要がある。

与信チェックのタイミングも売上時なら遅いので、見積や受注入力でもできるようにしなくてはいけない。

与信管理のレベルもユーザによって設定できる。
与信限度オーバは、警告メッセージ表示後、続行/中止選択できるようにするか、エラーとして更新できなくするか、チェックなしにするか運用設定登録で選択できる。

以上のような与信管理をシステム化するには見積・受注・売上・入金・発注・仕入・支払業務が連携していなくてはできない。
下記にサンプル画面を掲載した。

一連の画面遷移イメージはこのようになる。

以前から売掛金の与信管理は実装していたが、今回某上場会社の要望で精度の高い与信管理を、中小企業にも使い易くバージョンアップした。
お客様のニーズは有り難く、バージョンアップを通じて次のお客様に還元できるのもパッケージ・ビジネスのよい点である。

 

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