販売管理システムで前受金管理(続き)

前回は伝票毎外税の得意先について、前受金管理の流れを説明した。
例えば100円の前請求で未計上売上入力して納品請求書を発行したら100円+税5円=105円で出力される。
その請求書に基づき105円入金された時に、
① 預金 105 / 前受金 105 と処理される。
納品時に、修正で呼び出し日付を変更して売上計上すると、
② 売掛金 105 / 売上 100 (仮受税 5) と処理される。
前受金と売掛金を相殺のため、前受振替の入金入力すると、
③ 前受金 105 / 売掛金 105 と処理される。

②の処理を前受金 105 / 売上 105 (仮受税 5)とするか、ちょうど同じ金額でなく残が残る場合の処理などを説明したのが、前回の内容であった。

今回は請求時一括税の得意先について、前受金管理の流れを説明する。
毎月一定の締切日でまとめて消費税計算して請求するが、スポットで前受入金販売もあるというケースである。
販売管理ソフトの「ふくろう販売」では、例えば100円の前請求で未計上売上入力して納品請求書を発行したら100円で出力される。
請求締切処理をした段階で100円×5%=5円の消費税が発生する。
消費税の計上時期は、課税資産の譲渡等をした時、すなわち物や役務の引き渡しをした段階で納税義務が発生する。
したがって、前請求で消費税を計上しない場合はそのままでよいが、税も含めて請求する場合が殆どである。
売上入力で税処理区分を「請求時外税」から「伝票毎外税」に変更して前受金の請求書用データを入力する。
また、前請求で消費税を計上しない場合は、請求締切前に税抜金額で前受金振替の入金入力を、税も含めて請求する場合は、税込金額で前受金振替をして個別入金消込額と整合性をとる必要がある。
請求締切→請求書発行が、請求締切→前受金振替→請求書発行という流れになるので注意が必要だ。

請求時一括税計算する得意先の前受金管理の画面サンプルはこのようになる。

 

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