端材の在庫管理

鋼材業では、母材を切断加工して納品する業務は結構ある。
鋼材材料を寸法切してネット販売する業者もある。
このような場合、端材の管理が問題になる。
まず、端材をできるだけ出さないようにするのが重要だが、できた端材を有効活用する事も重要である。
端材在庫を削減したら倉庫スペースも少なくて済むし、端材在庫の管理がしっかりできていたら、端材の有効活用ができる。

例えば5mの鋼材(価格は10万円)を3mに切断して2mの端材が生じたとすると、下記のようなケースが考えられる。
①売上は5m鋼材の10万円で 5mの鋼材の在庫を減らし、端材は廃棄する。
②売上は5m鋼材の10万円で 5mの鋼材の在庫を減らし、2mの端材の在庫を増やす。
③売上は3m鋼材の 6万円で 5mの鋼材の在庫を減らし、2mの端材の在庫を増やす。
④売上は3m端材の 6万円で 3mの端材の在庫を減らす。

①の場合は、通常の掛取引で、売掛金 10万円 / 売上 10万円 で 5m鋼材の在庫減でよい。
②の場合は、①に2mの端材の在庫増が追加される。
③の場合は、②の金額が10万円でなく6万円となる。
④の場合は、通常の掛取引で、売掛金 6万円 / 売上 6万円 だが、3m端材の在庫減をする。

鋼材業向け販売管理「ふくろう鋼材」では、上記の各処理を売上伝票で簡単に処理できる。

①の処理は、伝区=「掛売上」で1本×10万円で売上計上と同時に 5m鋼材の在庫減となる。
②の処理は、伝区=「納売上」で1本×10万円で売上計上、次行に伝区=「在庫落」で 5mの鋼材1本在庫減、さらに次の行に伝区=「端材入」で2mの端材1本在庫増となる。
③の処理は、伝区=「納売上」で1本×6万円で売上計上、次行に伝区=「在庫落」で 5mの鋼材1本在庫減、さらに次の行に伝区=「端材入」で2mの端材1本在庫増となる。
④の処理は、伝区=「掛売上」で1本×6万円で売上計上と同時に 3m端材の在庫減となる。

①と④は納品書にそのまま印字され、問題ないが、②と③の場合は、「納売上」の内容のみ納品書に印字され、「在庫落」「端材入」は在庫商品台帳に計上されるが、納品書・請求書にはあがらない。

以上の伝票入力処理と在庫の流れを1枚のpdfにまとめたので、ここをクリック。

実際のサンプル画面を「ふくろう鋼材」でみてみるとこのようになる。

 

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