海外受注から生産販売入金迄の一連の処理

6/01 得意先見積から複数の相見積依頼伝票作成
6/14 外貨建て入力と海外文書
6/19 生産入力と部品展開、所要量計算による在庫管理
7/01 生産入力と部品同時発注
8/01 入金時、支払時の為替差損益と、
中小企業の簡易な生産管理・外貨管理+販売管理を個別に説明してきたが、今回はまとめとして、海外受注から生産販売・入金迄の一連の処理をスルーで流してみる。

中国の得意先から自転車の生産と仕入商品の受注があり、仕入商品は国内の仕入先に発注し、自転車は部品展開してタイヤは国内の仕入先に発注、社内で他の部材と組立生産、完成後に納品する。
翌月入金時に為替差損益を自動計算し、会計に仕訳転記するという流れである。

ポイントは
①外貨建てで受注・売上入力した伝票と入金時のレート差による為替差損益計算(発生時換算法)→自動仕訳、
②受注noと紐づけで発注・仕入及び生産入力から部材発注・仕入による受注no別個別原価計算、
③部品の積上げ原価が完成品原価となり、さらに売上原価と反映される商品別原価計算、
④生産開始・完了・売上時点で部材及び完成品の在庫がリアルタイムで変化
といった点である。

データ入力前の準備として構成商品・通貨・レート登録画面のサンプルを紹介する。

海外受注から生産販売・入金迄の一連の処理のサンプル画面は、このようになる。

今回は、販売管理パッケージ・システムの「ふくろう販売」をベースにカスタマイズして納品した導入事例だが、生産入力等は標準機能として組み込んだ。
今後、得意先からの注文に応じて製造を個別に行う「受注生産業」の中小企業の基幹システムに導入しやすくなった。

 

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