数量単価とケース単価

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↑【数量単価とケース単価】:バラ数販売とケース数販売時の売上単価が異なる場合の処理例

入数×ケース数=数量で計算してその数量に売上単価を乗じて売上金額を算出するパッケージソフトが殆どであるが、実際にはバラの場合は高いが、まとまった箱単位の場合は割安という場合が多い。
好きなビールで例にあげると、1本300円の缶ビールが12本入りの1箱3,400円で販売の場合、300円×12本=3,600円より200円割安で販売等である。
同じ商品でもバラで販売する場合やケースで販売する場合は、数量単価とバラ単価を切り替えて売上入力しなくてはいけない。
販売管理パッケージ「ふくろう販売」は標準で単価区分による切替ができるようになっている。

売上金額の計算は単価区分を持てば簡単だが、売上原価計算が問題である。
標準原価や最終仕入原価法の場合は、数量とケースそれぞれ商品マスター等に保持しておけばよい。
例えば1本当たり150円+出荷コスト50円かかる場合の標準売上数量原単価は150+50=200円、標準売上ケース原単価は150×12+50=1,850円で、粗利はそれぞれ300-200=100円と3,400-1,850=1,550円(1本当たり129円)となる。 実際にはケースの場合の出荷コストは1本の場合と同じことはないが、要はバラ売りとケース売り混在する場合は区別して原価計算した方がシビアになるということである。

平均法の場合、在庫計算は最小単位の数量で管理するのが通常である。 したがって、在庫一覧表は、(期首在庫金額+当期仕入金額)÷(期首在庫数量+当期仕入数量)で平均数量単価を算出し、期末在庫数量を乗じて期末在庫金額を求める。
バラ数売上の売上原価計算も上記平均数量単価×売上数量で計算表示後訂正可能になっている。
ケース売りの原単価は、平均数量単価×入数で計算して求めている。
数量とケースを別管理することによるシステム構築工数をかけてまでシビアな売上原価計算を求めるまでもないだろうという判断である。

 

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