販売管理システムのクラウド化

IBMがPCサーバー事業をレノボ社に売却し代わりにSoftLayerを買収してクラウド事業にシフトや、マイクロソフトが東日本と西日本にデータセンター開設等、最近クラウドの話題がつきない。
いずれ基幹業務もクラウドで処理する時代になっていくだろう。
会計・給与業務等の定型システムの場合はクラウド化しやすいが、販売・生産管理等の顧客毎にカスタマイズが必要な業務システムは少し遅れてクラウド化となるだろう。
業種別に展開している販売管理パッケージの「ふくろう販売」もクラウド化を考え、まずオンライン体験版で実現した。
プログラムはPC端末にダウンロードしてデータベースはMicrosoft Azure上で稼働させるものである。
個々にカスタマイズしたシステムで作成したデータはクラウド上にあるという、いわば 「Hybrid-Cloud」である。

今迄のオンライン体験版は、ID・Paswordをユーザに連絡して自社サーバにログインし、体験してもらうものだったが、少しハードルが高かった。
今回、Microsoft Azureデータセンター活用する事により、使いやすくセキュリティも向上した。
デメリットと言えば世界標準時間で更新される、操作ログがわからないのと若干の料金がかかるようになった事である。
データベースを移植するのは簡単にできたが、スピードが気になっていた。
入力、更新の処理スピードが遅いと体験版触っただけで離れてしまうので意味がなくなるからである。
ちょうどクラウドで処理したいという顧客が、移動平均原価法で売上原価計算する機能が必要という事で、移動平均原価再計算というプログラムでテストする事にした。

マイクロソフトAZURE上で動く「ふくろう販売」の移動平均原価再計算の画面遷移はこちら

数十件のデータを日付昇順に読み売上原価計算し、異なる売上データの売上原価を書き換えるという処理だが、オンプレミスで処理するのと変わらないスピードであった。

通常の販売管理システム以外に、鋼材版、イベントレンタル版建機レンタル版もMicrosoft Azure上の一契約でDB構築できるのは有り難い。

 

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