Cognos Insightと販売管理連携ビジネスインテリジェンス(BI)2

以前のブログ「Cognos Insightと販売管理連携ビジネスインテリジェンス(BI)」で
販売管理パッケージの「ふくろう販売」とIBMのパーソナルBI「CogosInsight(以下BIという)」との連携を紹介した。
ふくろう販売からエクスポートしたデータをBIに取込み、加工編集作業の流れを記述したものだが、都度そのように作業するのは煩わしい。

今回紹介するのは、BIテンプレートを作成し、手順はいわゆるマクロ化して、ふくろう販売からの操作含め5~6回のクリックで14種類の経営管理資料が作成できるようにしたものである。

【売上/粗利分析】として、
事業所別・部課別・担当者別・地区別・得意先別・商品仕入先別・商品分類1別・商品別・月別・自由集計の10種類、
【回収/支払予定】として、
回収/支払予定・営業資金繰予定の2種類、
【在庫分析】として、回収率・滞留・売れ筋、
【経営情報把握】として、経営ダッシュボードの合計14種類のテンプレートを作成した。
これらは修正したり追加等のカスタマイズ可能である。

BIに渡すデータは売上(仕入)実績+受注(発注)残で売上(仕入)日+明細納期で今月以降の売上(仕入)や粗利予測がいろいろな切口から分析できる。
売上(仕入)データには、納品したが売上(仕入)未計上も検収予定日で含めている。
また、回収(支払)予定から営業活動上の資金繰予測をたてる事もできる。
さらに、商品別在庫と売上状況から回転率、予算と実績から達成率や粗利率を一覧でき、グラフ等で視覚的に俯瞰する事も可能である。

仕組みは、まず、ふくろう販売のDataBaseから指定日範囲内の売上・仕入・受注残・発注残・回収予定・在庫データ等を各種マスター略名と紐づけて3つのテキストデータに集約し、サーバに保管する。
それを担当者のパソコンからBI起動して、データ更新ボタンをクリックしたら展開して上記の14種類の資料が自動作成される。

ふくろう販売と整合性とれているか検証確認した実際の画面サンプルは以下のとうりである。

ふくろう販売からBIデータエクスポート、BIにてデータ更新迄の画面遷移はこちら

月別確定売上推移が売上+受注残となっているか検証の画面遷移はこちら

受注残から納期どうり売上計上したものも反映した回収予定になっているか検証の画面遷移はこちら

回収率・滞留・売れ筋とふくろうの在庫一覧表・予算・売上と一致しているか検証の画面遷移はこちら

BIはパソコンの内部メモリー内で処理するため大量データ・多項目の処理には向かない。
その代わり安価で手軽なツールとして中小企業に向いている。
BIの癖を理解した上で、できるだけシンプルにデータ連携した。
例えば、ふくろう販売からBIに渡すデータも明細単位で四捨五入して千円単位にしている。 従って若干の誤差はあるが、この種のツールは傾向と対策を発見するためのものなので無視できるレベルであろう。
中小企業の親父さんは、先の売上と資金繰り、売/死筋商品を早く知りたがっている。

 

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